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デジタルのチカラフォトレタッチで美しい顔に変身する! 後編

2009年7月16日(木) 文●クロックワークス

市販レタッチソフトがお金を取るワケ

 フリーウェアや初めから搭載されているレタッチソフトの実力がわかったところで、市販のレタッチソフトについてみていきましょう。1万数千円程度のものが発売されています。これらのレタッチソフトでもいろいろなことができるのですが、専用の修整機能が用意されていることが大きな特徴です。

 確かに伊勢丹写真室で使われていた修整機能と、似たような機能が搭載されているレタッチソフトもあります。しかし、修整には技術が求められます。消したい箇所を拡大して、その周りの色を抽出。消したい箇所をなぞる。顔が平面にならないか。同じ色で単調にならないかなどに注意しながら、顔全体に表示を切り替えて確認して、また地道な修整。伊勢丹写真室のようにササッと修整とはいきません。

 そこで活用したいのが市販レタッチソフトの専用機能。これらを使えば修整ツールを使ってストレスをためながら作業する必要はありません。

Adobe Photoshop Elementsで白い歯に

 Adobe Photoshop Elementsは伊勢丹写真室でも使っていた写真レタッチソフトの「Photoshop」から一部の機能を除いた製品です。

 とはいっても、セル画のように画像を層にするレイヤーに関する一部の機能や、CMYK(印刷用の色の表現方法)のカラーモードが搭載されていないだけで、デジカメで撮影した写真を家庭で修整する用途では、必要ないか、そこまで追い求めなくてもいい機能です。

 何がお薦めかというと、修整のテクニックがなくても、そこそこ修整できることです。新機能の「スマートブラシツール」を使うと、歯を歯ブラシでこするように、マウスカーソルで写真の歯 をなぞるだけで歯を白くすることができます。これは証明写真でも使えそうな機能です。

歯を白くするには、「スマートブラシツール」を選択して、プリセット(初めから用意されている修整の設定)から「パールホワイト」を選択する
歯を拡大表示して、歯の部分をマウスでなぞる。

 実際に写真の歯を修整するとなると、歯の部分だけを上手に選択して、そこを白色で塗りつぶす必要があります。単機能のレタッチソフトでは歯だけを上手に選択できずに、他の部分まで選択してしまうなど、なかなか難しいのです。また、白く塗るのも、真っ白だとベタ塗りになり、あまりにも不自然で、歯の質感や凹凸もつぶれます。

 その点、Adobe Photoshop Elementsを使うと、スマートブラシツールで歯の部分をなぞれば、自動で歯の部分を感知して、うまく歯だけを選択できます。また、実際の写真に写っている歯の質感などはそのままに、自然な白色に塗ってくれます。

 この機能は何も歯を白くするだけではなく、きれいに選択してくれ、そこに好みの色を塗る作業に使えます。曇り空を晴天に、赤い花びらを黄色になどのように、いろいろなシーンで活躍します。

マウスを乗せると修整前の写真になります
白くなった歯。歯は白く塗りつぶしたのではなく、歯の凹凸や影になった部分などは白い歯に影がかかるように元の写真の状況を壊すことなく自然に修整される

Paint Shop Pro Photo X2でダイエット!?

 コーレルというソフトウェア会社のフォトレタッチ製品にPaint Shop Pro Photo X2があります。Paint Shop Proは、写真の基本編集機能やレタッチ機能を豊富にそろえています。しかも初心者には難しい人物や特定部分だけの切り抜き機能や画像の不要な部分を消すクローンブラシ機能が搭載されています。

 なかでも便利なのは、「シミ修整ツール」 と 「日焼けブラシ」 。「シミ修整ツール」は、肌のシミ部分をなぞると、きれいに消してくれる機能。「日焼けブラシ」は程よく日焼けしたこんがり肌に変身させてくれます。ともに修整ブラシなどでは地道な作業を要求されますが、これらの機能を使えば、すでにブラシ自体に修整が設定されているので、初心者でもなぞるだけできれいに仕上がります。

 特記すべきはこのバージョンの新機能である「スリム」ツール。人物をクリックするだけで、ボディを細くする機能です。女性に喜ばれる機能かもしれません。

Paint Shop Pro Photo X2では、メークオーバーツールで人物だけを特にスリムにすることができる
マウスを乗せると修整前の写真になります
人物だけが特にスリムになった

市販のレタッチソフトにはお金を払うだけの価値がある

 というように、市販のレタッチソフトは、特別なことをしているのではないのですが、初心者が施したい編集をうまくまとめた修整機能がついていることです。さすがにお金を取るだけの機能は搭載されているわけです。

 フリーウェアを使って写真の修整テクニックを磨くか、市販のレタッチソフトを買って自在に修整するかは、あなたの懐具合と、どこまでのめり込むかという決意次第! さっそく手持ちの写真で楽しんでみてください。

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