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どこまでが「顔」?デジカメの顔認識のしくみに迫る! 後編

2009年6月29日(月) 文●クロックワークス

かろうじて認識するが......

 最悪でも、サルは顔認識するだろうと思っていました。髪の毛を立てているお兄ちゃんでも認識したんだから、岩跳びペンギンも認識するだろうと思っていたのに、ほぼ全滅。ゴリラもダメで、最後の頼みの綱、猿山のサルもダメでした。かろうじて顔認識したのは、猿山の前にある動物の説明の看板に掲載されたサルのドウトクちゃんのみ......。

 こうなれば昔流行った人面犬や人面魚を探し出してでも、人間似の動物で認識させてやる!

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ゴリラ。君は仲間だと思っていたのに。認識せず
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猿山の一角で考え事をしているサル。いかにも認識しそうな1枚ですが、認識せず
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今回、唯一認識した看板のサル「ドウトクちゃん」
動物園の動物たちで検証した結果は......
・ほとんどの動物は認識せず
・ゴリラもサルも認識せず
・かろうじて看板の猿の写真を認識

ポスターは顔か?

 もう生き物はこりごりなので、今度は生き物以外で認識するか試してみました。ポスターや写真の顔は? 生きてはいないけれど、りっぱな顔です。雑誌や写真を並べて、撮影開始。これは成功です。どれも顔と認識しました! 当たり前といえば当たり前か。

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ハッサクに顔を描いて撮影。目だけでは顔認識されない

 何だか「目と口があれば顔認識するんじゃない」と確信に近いものを得て、ハッサクにマジックで顔を描く。目と口を描いて「はい、チーズ」。何と顔認識したではありませんか!

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目と口を描くと顔認識される
これまでのおさらい
・人物でも両目を隠すと、顔認識しない
・目以外を隠しても顔認識する
・カメラによっては動物の中でもサルだけを顔認識する時もある
・写真や絵に描いた顔でも認識する。ただし、目だけ描いても認識しない

餅は餅屋に聞け

 本日の成果を持って、顔認識についてとーぜん知っているのではと、デジタルカメラマガジンの川上義哉編集長を訪ねました。

 写真を見せると「え、何やってんの」と冷ややかな態度。でもキチンと応えてくれました。川上編集長によれば「顔認識は、目、鼻、口の位置関係で『顔』を認識しています。顔の輪郭を加味して認識している場合もありますよ。ただし、肌の色を検知しているわけではありません」とのこと。何だ、そういうことだったのか。「顔認識や笑顔認識機能は各社独自の開発なので、同じ条件ならどのデジタルカメラでも認識するとは限りません」とのこと。ハッサクには鼻のない顔を描いたけれど、納得です。

 さらに、笑顔認識機能は「歯が出て、口の部分が白くなったところでシャッターが下りるしくみ」だそうです。

※取材協力:
恩賜上野動物園
デジタルカメラマガジン

結論! 顔認識機能のしくみとは
・目、鼻、口のバランスで認識する
・肌の色は関係ない
・笑顔認識は口の部分が白くなったところで反応

おまけ ひかりカエサルを顔と認識するのか

 デジタルカメラマガジンの川上編集長によれば「人の顔を極端にデフォルメすると、目が横線、鼻が縦線、口が横線になります。その線同士のバランスによって、顔と認識しています」とのこと。そういえば、ひかりTVのキャラクター「ひかりカエサル」の顔って鼻と口が線だったはず! というわけで、ひかりカエサルくんのぬいぐるみで実験してみました。
 結果は見事、顔と認識! たまに顔かどうか迷っているようだけれど、何度か撮影するとだいたい顔と認識します。人間以外の顔を、顔として認識することに成功しました。

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顔と認識されたひかりカエサルのぬいぐるみ。確かに鼻と口は線になっている
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