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アキバっぽくない秋葉原探訪 後編

2010年3月25日(木) 取材・文●中島正道

甘酒を求めて神田明神へ

 次に向かったのは「フルーフ・デゥ・セゾン」ですすめられた「天野屋」。甘酒を求めて神田明神へ。5分ほど歩いて神田明神界隈にあるお店に到着しました。

 お店は忙しそうで、申し訳ないなと思いつつも「お話を聞かせてもらえませんか?」と訊ねると、女将さんが出てきて快く引き受けて下さいました。

 

「天野屋は江戸時代後期から続いていているんですよ」と女将さん。よくある甘酒は酒粕に砂糖を加えて作るのに対し、ここの甘酒はこの図にある地下にある土室(むろ)でつくりだされる米こうじをもとに作られていて、砂糖を全く使用していないのだそうです。

「天野屋」さんの土室(むろ)。図のように、かつては神社の下にまでのびていたそうです
 

「試飲してみますか?」というお言葉に甘えて飲ませて頂きました。すると......。「うまい!」思わず口に出ました。今まで飲んだことがない上品な香りと甘さ。甘酒は多少苦手だったのですが、あっと言う間に飲み干してしまいました。

 あまりにおいしかったので思わずおみやげに買ってしまいました。天野屋さん、お忙しいところありがとうございました。

「天野屋」さんの甘酒。ほんのり自然な甘みで、身も心もすっきり。それもそのはず、美容、育毛、血行促進などに効果があるそうです
秋葉原お食事処ガイド~その2~
「丸五」(とんかつ)
 秋葉原でとんかつといえば、有名なのがこちらの「丸五」。お昼どきをはずして三時頃に行ったのですがお客さんが外で並んでいました。天候も悪くとても寒いのに関わらずです。これは期待大です。

 やっと入れてカウンター席へ。ヒレかつ定食(2,000円)を注文しました。まず第一印象は「厚い」。その厚みは、指先から第二関節を超えようかという勢いです。お肉の色はうっすらピンクでいかにも柔らかそう。これは食欲をそそります。それではいただきます......。

 見た目から想像してた以上に柔らかいお肉で、厚さと比例せずあごに抵抗はほとんど感じません。そしてひと噛みですぐに口の中は旨味でいっぱいに。豚のお肉の「しっかりとした」旨味です。まったく期待以上です。そして噛むごとにさらにそれは増していきました。

 もう一切れ、もう一切れと夢中で食べ続け、あっという間に食べ終わってしまいました。大満足です。本当においしいと思うものを食べ終わったあとに感じる寂しさのようなものすら感じました。

 秋葉原に行った際は「しっかりとした」旨さのとんかつ、食べてみてはいかかですか? 

店名:とんかつ専門店 丸五
住所:千代田区外神田1-8-14

宮内庁御用達!高級割りばしの老舗

 天野屋から歩いて程なく、「箸勝本店」という看板を発見。お箸専門店かな? 興味が沸き入ってみました。

 中に入ると、専務の宮本さんからお話を伺うことができました。お箸は神様と深い関係があり、本来お祭りや色々な儀式で神に供えられた物のおすそ分けを頂く神聖な道具として、日本独自の発展を遂げてきたそうです。

 

 ふと後ろのガラスケースを見ると中にお箸が。

「こちらのお箸は天皇陛下がお使いになられているお箸です」と宮本さん。こちらのお箸はなんと宮内庁御用達だそうです。

「割り箸はもったいないという風潮がありますが、箸勝では、国産の杉、桧のお箸は間伐材や端材を使用しているので環境にやさしいんですよ」と宮本さん。

 なるほど、確かにもったいないと言われることもあるようですが、それなら安心して使うことができますね。こちらは小売もやっているそうなので、秋葉原に行ったら立ち寄ってみてはいかがでしょうか?

店内には、天皇陛下がお使いになっているお箸が飾られています

 今日1日歩いてみて、今まで思っていた秋葉原と全く違う面があるのだなと、当たり前のことに気づかされました。

 街は当然生き物のように変化していき、自然に、あるいは意図的に、そのときどきの顔がつくられます。しかしそれは一つの側面に過ぎないのですね。歴史ある建物やそれを伝える生き証人の方々がそのことを教えてくれました。

 普段イメージのついている街を今までと違った視点で散歩してみると、案外そこに面白い発見があるかも知れませんね。

近所を散歩してみると、新しい発見があるかも知れません

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