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アキバっぽくない秋葉原探訪 前編

2010年3月23日(火) 取材・文●中島正道

神田青果市場の名残りを今に伝えるフルーツパーラー

 この辺りは東洋一とも言われた神田青果市場の跡地付近なのがわかりました。そういえば先ほどのえひめ飲料も、神田青果市場の名残りだったのですね。

 しばらく歩くとちょっと目立つフルーツパーラーがあったので、入ってみました。

フルーツパーラー「フルーフ・デゥ・セゾン」。フルーツの他には、焼きたてのパンがおすすめです

 中は、外観同様に緑が多く置かれていました。席もゆとりを持って設置されていて、ゆったりと落ち着ける雰囲気でした。一方でかわいらしい電飾やかざりなどがあり楽しい気分にもなれるような、そんなお店です。

 

 フルーツパーラーということはやはりここも神田青果市場の名残なのかな? と思いつつ、おすすめのいちごパフェとフルーツパフェをオーダーしました

 まずいちごパフェに乗っている見事ないちごにびっくり。アイベリーという種類の高級いちごで、素晴らしい味と香りに加えてその大きさが特徴だそうです。そのいちごが惜しげもなくふんだんに乗せられていました。

 フルーツパフェも溢れんばかりのフルーツに驚かされました。ぱっと見ただけでも10種類くらいの、これまた高級フルーツで埋め尽くされていました。お寿司で言えば、特上ちらし寿司を思い浮かべて頂ければよいのではないでしょうか。

 もうフルーツだけでも大満足なのにどちらのパフェも生クリームとアイスクリームが、とてもよく馴染んでいて、それぞれの良さを最高に引き立て合っていました。秋葉原に行ってこれを食べないのは損!?

左:フルーツパフェ(1,300円)と右:アイベリーのいちごパフェ(1,300円※季節限定)。お値段以上の価値があります!

 大変おいしく頂いたあと、そう言えばと思い「ここは昔、神田青果市場があったようですが」と店主の星野さんに訊ねてみました。

 

「そうですよ、うちは元々はここで仲卸をしていたんですよ」と星野さん。「市場は移転してしまったけれど、市場の名残を残したくてこの店を始めたんですよ」

 なるほど、とても市場や青果に愛情を持ってお仕事をされていたんですね。その想いが今はこの味を創り出しているのかも知れません。

 お店を出るところで星野さんが、

 

「アキバっぽくないものを探しているなら、神田明神の「天野屋」さんというお店がおすすめですよ」と教えてくれました。

 ありがとうございます。後ほどおじゃましてみます。

通りの向こうには日本農業新聞が見え、神田青果市場がこの地にあったことを物語っています
秋葉原お食事処ガイド~その1~
「ベンガル」(インドカレー)
「ベンガル」は、香辛料輸入商社にお勤めの先代が1970年代にはじめたカレー専門店です。

 国民食といってもよいカレーですが、こちらのカレーはお店オリジナルのカレー粉で作られたいわゆる本格派。創業以来残るメニューであるチキン骨付きカレー(1,100円)がオススメとのこと。専門店のカレーは辛すぎると敬遠する方もいらっしゃると思いますが、こちらは辛さを選べるので安心です。今回はせっかくなので、辛口でお願いしてみました。

 確かに辛い! のですが、舌にビリビリくる感じではなく、体の芯から温まるような辛さです。カレーソースは汁っぽく、ご飯にすっとなじんでいく感じです。さまざまなスパイスが口の中でその存在を主張し、これはおいしいですね。

 店主の齊藤千秋さんは、元お店の常連とのこと。こちらのカレーの魅力に取りつかれて、今は作る側にまわって日々がんばっているとのことです。秋葉原に用事がなくても、ぜひ寄りたいお店です。

店名:カレー専門店 ベンガル
住所:千代田区外神田3-10-12 日加石油ビル1F
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