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アオキがいく!外出先でのピンチ脱出法 前編

2010年1月12日(火) 文●大澤文孝 イラスト●まそ

持ち運びに便利なノートパソコン、管理もしっかりと

 ノートパソコンを持ち歩き、外出先で使うことは、大変便利な反面、紛失の危険も伴います。電車での移動では、網棚に乗せたまま忘れてしまったり、目を離した隙に置き引きにあってしまったり、といったことが考えられます。また、ノートパソコンは売ってお金になるということから、駐車中の車から盗まれてしまう事件も発生しています。

 ノートパソコンをなくしてしまうと、買い直しの費用がかかるだけでなく、ソフトなど再インストール、再設定の手間も発生します。しかし、それよりもずっと懸念されるのが、保存されていた情報の漏(ろう)えいです。機密情報や個人情報が漏(ろう)えいすれば会社や顧客などに大きな損害が発生します。

 特に、顧客の個人情報に関わるデータの漏(ろう)えいは、深刻な事態を引き起こします。実際に、学校の先生が生徒の個人情報が入ったノートパソコンを盗まれてしまった例や、生命保険会社が契約者の情報の入ったノートパソコンを紛失してしまった例などがあります。その他の例を、以下の表にまとめましたが、これらはほんの一部の例です。

ノートパソコンを紛失したことで起きた情報漏(ろう)えいの一例
日時 紛失者 保存されていた重大な情報 原因
2006年12月 病院 ・入院患者の個人情報
・特殊な検査や治療が行われた乳幼児の個人情報および診療情報
紛失場所は不明だが、ノートパソコンを紛失したことによる
2007年9月 通信会社 ・見積書や提案書を含む顧客情報 電車車両内でノートパソコンを紛失したことによる
2008年4月 コーヒーチェーン会社 ・採用説明会に参加した学生の個人情報
・社員情報
出張先でノートパソコンが置き引きされたことによる
2009年1月 地方自治体 ・いじめや虐待などの相談にきた児童の個人情報や特徴 職場内の一時的な保管場所からノートパソコンが紛失したことによる
2009年10月 テレビ局 ・視聴者から投稿された写真を含む個人情報
・業務用のメール
出張先でノートパソコンを紛失したことによる

 個人情報が漏(ろう)えいすると、営業や詐欺の電話が多くかかってくるようになったり、悪質なイタズラや攻撃の的にされたり、あるいは個人的嗜好や悩みを公にされてしまったりといった問題が起きる可能性があります。もしクレジットカード情報や銀行口座などが記載されていたとしたら、金銭的な実害も発生するかもしれません

 こういった理由から、よく持ち歩くノートパソコンは、万が一の時のための対策を立てておくことが必要です。特に、個人情報が入ったノートパソコンの取り扱いには気を付けましょう。それでは、具体的にどのような対策があるのでしょうか。

もしノートパソコンをなくしてしまったら?

 よく持ち歩くノートパソコンに個人情報を入れる場合は、必要最小限のものだけにしてパスワードをかけておくなどの対策があります。

 いくら紛失しないように配慮しても、思いがけず紛失してしまうこともあります。いくつかの会社が安全対策のサービスを提供しています。こういったサービスに契約しておくと、万一のときに安心です。

1)紛失したノートパソコンの位置を知る
 セコム株式会社の提供している「ココセコム」というサービスでは、「ココセコム」端末をバッグなどの荷物に入れておけば、バッグの現在地をGPSで追うことができます。

バッグの位置は、携帯電話で調べることができる

2)紛失したノートパソコン内のデータを消去する
 富士通株式会社の提供している「CLEARSURE」サービスを利用すれば、盗難されたパソコンをネットワーク経由でロックして操作できないようにしたり、内部のデータを消去したりすることができます。

万が一、盗難されたときに大事な情報を守る「CLEARSURE」対応PCの「FMV-S8390」(富士通株式会社)

リモートデスクトップを利用してデータを持ち歩かない仕組み

 より安全な運用方法として、「リモートデスクトップ」を使う方法もあります。リモートデスクトップは、Windows XP以降に搭載されている機能(※)で、別のパソコンからネットワークを利用して操作できます。

 個人情報などのデータ、それを扱うソフトなどは、会社のパソコンに保存・インストールしておき、外出先からノートパソコンやネットブックで、その会社のパソコンにリモート操作するようにします。そうすれば、ノートパソコンには個人情報が含まれていないので、万が一、紛失しても安心です。

リモートデスクトップの画面。外出先から、会社のパソコンを操作することができる

 ただし、こういった運用をする場合には、セキュリティが重要です。会社によっては、リモートからの操作が危険という判断から、アクセスを認めないこともあります。リモートデスクトップを使う場合には、会社のネットワーク管理者に相談しましょう。

※ただし、受信側のパソコンのOSのエディションに注意しましょう。Windows XP Home Edition、Windows Vista Home Basic、Windows Vista Home Premium、Windows 7のHome Premium、Starterの各エディションは、リモートデスクトップには対応していません。また、通信環境が必要です

後日、親切な人がパソコンを届けてくれて、事なきを得たアオキ
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ありがとうございます。
世の中、悪い人ばかりじゃないってこと!

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