トップページ > 全記事一覧 > 「大きく息を吸ってください」 健康診断のレントゲンはなぜ写るの? 前編
放射線にはどんな性質があるの?
先ほど、エックス線も光も電磁波の一種であると述べました。人間の目に見える光を「可視光 」といいます。例えば、障子や薄いカーテン越しに、部屋の明かりがついているかどうかがわかります。これは、可視光が障子やカーテンを透過してくるからです。しかし、障子やカーテンではなく、ドアや雨戸を閉めると、部屋の中の明かりは見えません。
今、ここで皆さんの想像力をふんだんに使って、頭の中で想像してみてください。部屋の明かり(可視光)よりも、エネルギーの大きい光があると想像しましょう。この光にはどんな能力があると想像できますか。光のエネルギーが大きくなると、可視光では通り抜けられなかったドアや雨戸などを、透過できるだろうと想像できませんか?
その、エネルギーの大きな光の一つが、まさしくエックス線なのです。エックス線には物質を透過する能力があるといえます。

- 通常の光よりも、エネルギーの大きな光は、光では透過できない物質を透過することもできる
エックス線が物質をどのくらい透過するかは、透過しようとする物質と大きな関係があります。光が障子やカーテンを透過しやすく、ドアや雨戸を透過しないように、エックス線にもある物質を透過しやすく、ある物質を透過しにくい性質があります。例えば、木やプラスチックは透過しやすく、鉛などは透過しづらくなります。
エックス線は物質の違いによって透過する量が異なると説明しましたが、物質の厚さによっても透過する量は変化します。例えば、レースのカーテンと木綿のカーテンを透過する部屋の明かりの違いを比べてみると、わかりやすいかも知れません。
エックス線の物質を透過する能力は、人体でも起こります。このエックス線の性質を医療の現場でどのように利用し、撮影をしているのかを、後半の記事で解説したいと思います。
- どこまでが「顔」?デジカメの顔認識のしくみに迫る! [2009年6月29日]
- 家族の健康を見守る今どきのトイレ事情 [2009年12月21日]
- 花粉シーズン到来! 2010年の飛散状況を占う! [2010年1月25日]
- 2011年(平成23年)最新版e-Tax医療費控除はじめてガイド [2011年1月25日]











