トップページ > 全記事一覧 > テレビの過去、現在、そして未来20世紀に思い描いた夢のテレビは実現したのか? 前編
ダイヤルからリモコンへ
そういえば、チャンネルはダイヤル式で、ガチャガチャと回すタイプだった。テレビから1メートルと離れていないコタツから、チャンネルを切り替えるのが面倒だったのだ。そこでテレビを寝転がって見ながら、足の指でチャンネルを回す特技を編み出したことを覚えている。
チャンネルは古くなってくると壊れて、ペンチで回したり、割り箸をさしたりして使った。その後、番号のボタンを押すタイプが主流になる。

- プラスチックのチャンネルのダイヤル部分が割れて、ペンチや割り箸で代用することも
そのチャンネル切り替えなどに画期的な技術が搭載されたのが、リモコンだ。赤外線を使ってテレビのオンオフ、チャンネルを切り替える。音量を調整する。もう、チャンネルを切り替えるために、足の指を鍛える必要はなくなったのだ。
しかし、今でもそうなのだが、リモコンをどこにおいたか、探すのに一苦労。「リモコン、どこにやった?」と家族を疑うこともしばしばあった。
なかでも興味深いのは、テレビ本体にリモコンがセットされている機種だ。これはリモコンを使う時に本体からリモコン部分が外れ、見終わったらまたリモコンを納めるもの。収納場所としてはグッドアイデアなのだが、リモコンをテレビのところまで取りに行く必要がある。

- さまざまな機能を加えながら進化したリモコン。向かって左にあるものほど新しくなる(資料提供:東芝)

- 本体にしまうことのできるリモコン(資料提供:東芝)


- 上は、ワイヤードリモコンと呼ばれる有線のリモコンCT-411。ボタンを押すたびにチャンネルが切り換わる(資料提供:東芝)。下は、昭和34年製のワイヤードリモコン(資料提供:昭和ハウス)
フラットブラウン管の登場。そして液晶テレビへ
1984(昭和59)年5月12日BS放送が開始され、テレビの高画質化が進んだ。ブラウン管の進化といえば大型化で36インチ程度になったが、最後に一花咲かせたのが画面の縁に歪みがない「フラット化」だ。ブラウン管は丸いものという常識を覆してくれたのだから、画期的な開発だった。
しかし、初登場が1996年で、その後、2003年すぐに液晶テレビが登場したので、短命に終わってしまった。きっと平面ブラウン管の開発に当たった人は「社運をかけて開発しろ」という命を受け、夜も寝ずに作り上げたに違いないのに、活躍の時期が少ししかなかった。もう少し評価されてもいいかも。
ブラウン管を大きくすれば、奥行きも大きくなるという厄介ごとは、液晶テレビが解決した。あれよあれよという間にテレビ売り場は液晶テレビに置き換わった。そして2011年のアナログ放送終了時期がせまったこととエコポイントトつきが拍車をかけて、今年(2009年夏)のボーナスの使い道リストナンバーワンに輝いたのが液晶テレビである。
今、店頭にはたくさんの液晶テレビが並んでいる。ブラウン管テレビはほとんど見当たらない。
「これにします」
1台の液晶テレビを選んだ。また、テレビが見られる。

- カラーブラウン管第一号管(昭和40年東芝製)。液晶テレビに取って代わられた今、おつかれさまといいたい(資料提供:東芝科学館)










