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ロボットから鉄道シミュレータまで!最新技術が集まった第2回鉄道技術展レポート

2011年12月6日(火) 取材・文●相澤裕介

ぷらら堂本舗読者のみなさんの中には、「鉄道」が好きな方も多いのではないでしょうか? 先日、千葉県の幕張メッセにて鉄道技術展が開催されました。鉄道に関連する最新技術が一堂に集まるイベントで、プロから鉄道ファンまで、あるいは普段何気なく鉄道を使っているだけの人でも誰もが楽しめる3日間でした。今回は、この鉄道技術展を見学してきた様子をレポートします。

鉄道技術展とは...?

 鉄道技術展は2010年から毎年この季節に開催されている、鉄道に関連する企業の技術博覧会ともいえるイベントです。今年は第2回目の開催となり、主に鉄道関連事業者向けに最新技術や最新製品が紹介されました。もちろん、一般の方の入場も可能。ということで、数ある出展企業の中でも特に興味深い展示が行われていたブースを紹介します。

幕張メッセで開催された「鉄道技術展」の模様。

Q:これはなんのロボットでしょう?

A:駅の中で案内をするロボット「ekibo(エキボ)」です

 これからの高齢化社会に向けて、駅係員の補助を行う自走式ロボットが日本信号株式会社の「ekibo」です。まさに近未来を実感させる象徴と言えます。

「ekibo」の頭部にあたる部分にはタッチパネル式の液晶画面が装備されており、駅構内や駅周辺の案内、乗り換え案内、遅延証明書の発行などが行えるようになっています。案内図(地図)や遅延証明書は「ekibo」の胴体部に内蔵された小型プリンターから印刷することが可能で、近くに駅員さんが見つからない状況でも、「ekibo」がいれば簡単な質問や手続きには対応できるように設計されています。

「ekibo」の胴体部には、小型プリンターが内蔵されています。お客さんの要望に応じて、遅延証明などを印刷することが可能です。

 しかし、「ekibo」の能力はこれだけではありません。コールセンターと無線でつながっているため、あらゆるトラブルに対応できるのも「ekibo」の特長です。

 駅構内で困っている人を見つけると、その地点まで「ekibo」が自走していき、コールセンターに控えているオペレーターと会話しながら問題を解決することができます。たとえば、切符の買い方がわからない方に操作方法を説明する、間違ったICカードを使用したために自動改札機が閉じてしまった方に適切な対処を行う、といった場合にも「ekibo」が活躍すると期待されています。実際、こういった駅構内で頻発する問題に「ekibo」が対処する様子がデモンストレーションされていました。

困っている方のもとへ自走していく「ekibo」。カメラ、マイク、スピーカーを内蔵しているため、コールセンターと会話しながら問題を解決することが可能です。
位置情報は天井に設置されたセンサーからも読み取ります。

 さらに、「ekibo」には乗車券を読み取る機能も装備されており、SuicaなどのICカードのデータを更新することができます。そのつど駅員が対応しなくても、「ekibo」の頭部にICカードをタッチするだけで入場情報などのデータを修正できるので便利です。もちろん、左右の手は単なる飾りではなく、「○○は右手にあります」など、身振りを交えて説明できるようになっています。

 コールセンターと連携することで人間らしさを追求し、ICカード読取装置やプリンターを装備することにより駅構内で必要となる機能を充実させる。このように、駅サービスを向上させるためのロボットとして開発が続けられていました。

 ちなみに、今回展示されていた「ekibo」は試作品の段階で、2015年の実用化を目指しています。まだまだ解決すべき課題も残されてはいますが、駅の構内で「ekibo」を見かける日は、そう遠い未来ではないのかもしれません。

 そのほか日本信号のブースでは、通路の幅を広くするために従来機よりも15mmスリムに設計された自動改札機などの展示も行われていました。この自動改札機には省エネ機能が搭載されており、人が通過していないときの消費電力を40%抑えるなどの改良が施されています。目には見えにくい部分でも、鉄道技術は着実に進化しています。

少しかしこまったデザインは、駅員の制服をイメージしているとのことです。

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